当園では生育を助ける「堆肥・ぼかし肥料」も、当園で製造しています。原料は「木のチップ」「籾殻」「落花生のから」「雑草」「米ぬか」などになり、当園内にてじっくり発酵させたオリジナルの堆肥・肥料です。
当園での施肥は、この堆肥・肥料を使用しており、化成肥料は一切使用しておりません。堆肥や肥料も自家製にすることで、他の農園にはない当園オリジナルの野菜が育つ、と考えているからです。
「堆肥・肥料づくりをしっかり行うこと」が「野菜にとって常により良い環境を整備していること」だと考え、真摯に堆肥・肥料づくりに取り組んでいます。
前述しました堆肥や肥料に関しまして、堆肥や肥料の製造に使用する素材は「木のチップ」「籾殻」「落花生のから」「雑草」「米ぬか」などの植物性の自然素材だけとなり、「牛糞」「鶏糞」といった動物性肥料は使用していません。
理由としては、植物が育つにあたって一番自然な状態を考えた場合、「植物が枯れて土壌を豊かにし、そしてその土壌が次世代の種を育てる」という循環している姿が、一番自然な流れだと考えているからです。
植物性の天然資源原料にこだわり、純粋な自然の力で野菜を育てること、を当農園の野菜栽培の方針として実践しています。
当農園では、なす・トマト・キャベツなどの苗の購入は行わず、種からの栽培を行っています。また、自園で栽培している野菜から「自家採種」を積極的に行い、その種から苗を育てて栽培を行っています。つまり、当園の自家採種により栽培した野菜は、以前に当園で育った野菜の「子・孫・ひ孫・・・」にあたります。
また、苗の栽培に必要な「培土」も、落ち葉や枯れ草などを集めて腐葉土をつくり、それを「培土」に使用し、種まきを行っています。
当園が自家採種に積極的に行っている理由としましては、「当園の土壌の状態であったり、酒々井の気候・気温・寒暖差などにしっかり適応した結果が、当園で育った野菜である」と考え、加えてその野菜の種には「酒々井にある当園で、よりよく生育するノウハウが次世代に対して受け継がれている」と考えているからです。
当園では「種を通じて受け継がれた環境適応能力」を活かしながら栽培を行っています。